夜勤専従の働き方

入院設備がある病院では夜勤があり、基本的に交代制で夜勤を行っていますが、働き方の一つとして夜勤専従というものがあります。

人間の体内時計に逆らった時間に仕事をする夜勤は、辛い大変と言うイメージがありますが、メリットとデメリットがあるので人によっては働き方の選択肢の一つに出来るかもしれません。

夜勤専従のメリットと言えば、まず挙げられるのが高給の求人が多いということです。

夜勤手当は普通の看護師でも高額ですが、専従ともなると日勤常勤の看護師よりもさらに高額になります。

医療機関によって違いはありますが、ボーナスも加味すると平均450万円、中には600万円以上が提示される夜勤専従看護師求人もあります。

また、夜勤は毎日出勤ということはほとんどなく、勤務日数は平均すると10日前後になります。

もちろんこれも求人によって変わりますが、勤務日数が少ないので自分の時間を取りやすく、連休が多いというのもメリットです。

その代わり、仕事内容が多く休み時間はほとんどないのがデメリットです。

夜勤は日勤よりも人がぐっと少ないため、見回りだけではなく、点滴など治療の管理や体位交換、トイレの介添え、検温など常に仕事をしなくてはいけません。

日勤ほどの激務ではありませんが、患者さん一人一人の状態を少ない人数で見守るので疲労度も大きいでしょう。

それに、病状が急変した場合、それにすぐに適切な対応しなくてはいけないので、責任が重大ということも忘れてはいけません。

責任に関しては日勤の看護師でも同じですが、医師も看護師も少ない環境なので、何かあったときのリスクが大きいのでこれがデメリットとも言えます。

看護師の一般的な一日の仕事とは?

看護師は、3交換勤務の場合、日勤(8:30~17:30)準夜勤(16:30~0:30)深夜勤(0:30~8:30)、2交換勤務の場合、日勤(8:00~17:00)夜勤(16:30~翌日9:30)というシフトになっています。

一日の流れは、8:30ごろ~朝のミーティング、夜勤スタッフからの申し送り(その日のリーダーが仕事の割り振りをする)。9:00ごろ~朝の検温、処置の用意、処置、オムツ交換、清拭や洗髪などの患者のケア、物品の補充。11:30ごろ~昼食配膳(この時交代で休憩に入る)12:30ごろ~昼食の下膳・内服薬の投与をする。13:30ごろ~医師の回診、処置、オムツ交換。15:00ごろ~病棟カンファレンス(患者の情報交換、問題提起)。15:30ごろ~薬のセット(処方された薬を一週間分ずつ患者専用のケースに入れ、間違っていないか看護師二人でダブルチェック)16:30ごろ~準夜勤・夜勤スタッフと交代(情報の申し送り、日勤スタッフ勤務終了)夜勤スタッフは点滴や内服薬の確認。17:30ごろ~夕食の配膳。18:30ごろ~夕食の下膳、内服薬投与。19:00ごろ~夜の検温(交代で休憩)20:30ごろ~眠前薬の投与、オムツ交換、処置。21:00ごろ~病棟消灯、見回り。0:30ごろ~深夜勤スタッフと交代(2交換勤務の場合は交代で2時間ほど仮眠)。6:00ごろ~採血、血糖チェック。朝食の配膳。7:00ごろ~下膳、内服薬投与。8:30ごろ~朝のミーティング(夜勤スタッフ勤務終了)

*時間は目安です。各病院によって前後します。

*この勤務の間に、ナースコール対応、手術時間に合わせて準備・送りだし、外来診察の予定があれば一緒に付添います。

看護師にありがちな悩み

まだ経験の浅い看護師の場合、自分の知識不足や技術の未熟さに悩むと思います。看護学校で勉強していても、実際の患者さんの病態はその通りに現れません。患者の訴えを軽視してしまい、症状のサインを見逃し病態を悪化させてしまう。そういう経験を誰もがしているはずです。時には、命に係わる病態を見逃し、医師に緊急の対応をしてもらうこともあります。「自分のせいで患者さんを苦しめた。死なせてしまった」と悩み落ち込んでしまう新人さんは少なくありません。

また、採血や点滴の技術の未熟さでも悩みます。看護師同志で練習もしますが、なかなか上手くいかないものです。健康な成人している方の採血でも難しいのに、夜勤あけスポットライトのみの薄暗い状態で採血することは至難の業です。「ああ、また失敗してしまった」と思いながら、みんな上達していきます。

経験豊富な看護師でも、日々進化する機械や器具、新薬やジェネリック薬品の発達によって変化する薬品名を覚えなければなりません。機械の使い方や薬品の読み間違えで患者に被害を及ぼすこともあります。常に「人が死ぬかもしれない」という考えを忘れずに行動しているので、精神的に負担になります。

業務の多さに付いていけないこともあると思います。一日の業務の他にも、レポートや委員会、勉強会などがあり自分の時間が少ないことが悩みかもしれません。

看護師の転職のきっかけで多いのは?

自分の夢を叶えた看護師は、充実した毎日を送っていると言うイメージがありますが、辞めたいと思っている人は半数近くに及ぶと言われています。

実際、転職率はとても高く、サラリーマンと違ってひとつの職場で働き続ける人はほんの数割というのが看護師業界の実情です。

転職は2回以上という看護師もとても多いのですが、なぜこれだけ転職をしたいという方が多いのでしょうか。

そのきっかけでもっとも多いのは、意外にも給与への不満です。

休憩も満足に取れず、お盆や年末年始も関係なく、時間外労働も多く、有給も消化できない環境で働くのはとても重労働です。

しかも、仕事は患者さんの命を守るという重大な使命を背負っているので、精神的な消耗も大きいでしょう。

肉体的にも精神的にも大きな負担を抱えているのに、医師よりも格段に給与は少なく、また医療機関によっても待遇はかなりの違いがあります。

そのため、もっと労働条件が良いところ、自分を高く評価してくれるところを求めるのは当然なのかもしれません。

そして、次に多いのが業務内容への不満です。

看護師不足という現状の中で過酷な業務を行っていると、患者さんとのコミュニケーションを取る時間もありません。

もっと丁寧に看護をしたい、と思っても、日々の仕事に流されてそれができない状況では、なんのために看護師になったのか、と迷いが出る方も多いようです。

大きな病院になると、希望する科目を学べなかったり、配属先が自分がやりたい科目じゃなかったりということも多いようです。

他にも、交代制なので家庭と両立できない、人間関係のストレスなど、看護師が転職をしたいと思うきっかけはたくさんあるのですね。